受験資格及び審査内容(一般昇段の部)
(平成18年4月1日改訂)
【初段】
一級修了後100時間以上稽古の者
古流護身の形(座技4本、半座半立技4本、立技8本)
乱取基本技17本(ソフト短刀使用)
短刀返し技10本
短刀掛かり稽古、引き立て稽古
(女子部及び壮年部は取りのみとし、他の部は全て各2分交替にて1本づつ行う)
※乱取の留意点
当身技は的確に勝機を捕えて掛け、関節技は十分に相手を作って掛ける。
【弐段】
初段修了後200日以上稽古の者
古流護身の形(初段の内容に短刀捕り8本を加える)
乱取基本技17本(ソフト短刀使用)
短刀返し技10本
短刀乱取(各2分交替にて3本)、女子部及び壮年部を除く。
女子部及び壮年部は古流投げの形14本(表技7本、裏技7本)
【参段】
弐段修了後250日以上稽古の者
古流護身の形(弐段の内容に太刀捕5本、槍捕5本、槍8本、組太刀8本を加える)
乱取基本技17本(ソフト短使用)
短刀乱取(各2分交替にて4本)、女子部及び壮年部を除く。
女子部及び壮年部は古流投げの形25本(弐段の内容に応用技11本を加える)
【四段】
参段修了後四年以上修行を継続の者
(1)手刀8本の崩しからの技(8本)
上段の崩し
①相構え-後ろ当て
②逆構え-後ろ当て
中段の崩し
③相構え-押し倒し
④逆構え-引き倒し
下段の崩し
⑤相構え-小手返し
⑥逆構え-小手返し
後方の崩し
⑦両手-押し倒し
⑧両手-後ろ当て
(2)護身法・手首取り(5本)
相構え
⑨正面当て
⑩下段当て
逆構え
⑪正面当て
⑫相構え当て
⑬逆構え当て
(3)護身法・打突蹴の技(6本)
正面打ち
⑭押し倒し
⑮相構え当て
横面打ち
⑯相構え当て
⑰転回小手返し
正面突き
⑱小手返し
前蹴り
⑲正面当て
【五段】
四段修了後五年以上修行を継続の者
護身法・手首取り(18本)
相構え片手取り
①押し倒し
②引き倒し
③小手捻り
④小手返し
⑤転回小手捻り
逆構え片手取り
⑥引き倒し
⑦逆手取り小手捻り抑え
⑧脇固め
⑨転回小手返し
⑩隅落し
片手両手取り
⑪転体押し倒し
⑫小手返し
前方両手取り
⑬相構え当て(天地投げ表)
⑭相構え当て(天地投げ裏)
後方両手取り
⑮転回腕捻り投げ
⑯小手返し
⑰転回小手返し
⑱転回逆手取り小手捻り
【六段】
五段修了後七年以上修行を継続の者
(1)護身法・道衣取り(10本)
前襟取り
①逆手取り小手捻り抑え
相構え中袖取り
②小手返し
逆構え中袖取り
③脇固め
④逆手取り小手捻り抑え
両袖取り
⑤下段当て
十字絞め
⑥転回小手捻り
奥襟取り
⑦逆手取り小手捻り抑え⑧小手返し
抱え取り
⑨転回小手捻り⑩逆手取り小手捻り抑え
(2)護身法・三系統の崩し(10本)
脱力系
相構え片手取り
①相構え当て
片手両手取り
②転回小手返し
手刀系
逆構え片手取り
③後ろ当て
④小手返し(相構え逆手取り)
⑤転回小手返し
前方両手取り
⑥肘極め倒し
⑦逆手取り小手捻り抑え
⑧転回小手返し
回転系
相構え片手取り
⑨相構え当て(上段の崩し応用にて)
回転系
両袖取り
⑩腕捻り腕返し(中段と下段の崩しから)
【七段】
六段修了後八年以上修行を継続の者
(1) 乱取基本技17本(徒手にて)
(2) 基本裏技10本(当身技の裏5本、関節技の裏5本)
(3) 古流護身の形50本
※昇段審査を受験する者は
①あらかじめ専任師範の指導研修を受けなくてはならない。
②四段以上の受験者は、上記内容に加えて古流護身の形より指定された技を行う。
③実技審査に加えて口頭試問を受けなくてはならない。
④初段から四段の受験者は、審査後1週間以内に規定課題を書面で回答しなければならない。
※初段から四段までの審査受験者は下記、課題を提出してください
昇段審査課題提出
昭道館本部
平成22年8月1日改定
平成22年9月1日施行
初段から四段までの受験者は、下記の形式に従って以下の課題に答えよ。
【初段】
教科書「合気道競技」所収、「歴史編」を読み、合気道の創始からその競技化についての要旨を記し、次いで考えるところを記しなさい。(レポート用紙3枚)
【弐段】
① 教科書「合気道教室」所収、「基本技の教程(48~83頁)」を読み、先、目付け、間合い、崩し等を中心に学んだところを具体的に記しなさい。(レポート用紙1枚)
②「合気道教室」所収、「合気道競技の教程」の内、168~179頁及び214~223頁を読んで、合気乱取法の概要と、その特性と意義について解説し、所見を述べよ。(レポート用紙2枚)
【参段】
以下のA(①②)かB(③④)のいずれかを選択し、記せ。
A
①富木師範著「武道論」の第Ⅰ章「武道の現代化とは」所収の7論文を読んで、著者の考え方を整理してその大要をレポート用紙2枚に記せ。
②次いで、自分の考えるところを1枚に述べよ。
B
③「武道論」第Ⅱ章の1.「柔道における『自然体の理論的解明』を読んで、自己の経験に照らして、自然体について考察せよ。(レポート用紙1枚)
④ 同Ⅱ章の3.「武道の現代化に貢献した講道館柔道とその技術的発展」及びⅢ章の「現代体育としての合気道競技」を読んで、合気道の競技の歴史的意義について述べよ。(レポート用紙2枚)
【四段】
以下の①から③のうち、A(①②)かB(③)のいずれかを選択し、記せ。
A
①「武道論」第Ⅱ章の4.「柔道と禅」を読んで、柔道原理について考えるところを記せ。(レポート用紙1枚)
②同Ⅲ章の3.「合気道競技について」を読んで、考えるところを記せ。(レポート用紙1枚)
B
③同終章「教育愛と体育」を読んで、学んだところ、考えるところを記せ。(レポート用紙2枚)
※尚、口頭試問の際、提出を求められた課題に対しては別途提出のこと。
※書式はA4レポート用紙を使用する(原稿用紙不可)ものとし、縦書き・横書きを問わない。行間は空けないこと。密度の濃いものを期待する。氏名の横には各道場、又は大学名のいずれかを記入すること。締切日は審査後1週間以内とする。
※優れた課題を作成するためには著者の論と自分の論とを区別し、たとえ未熟であっても自分の考えを記述する。論文からの引用は「 」(頁)で明示する。自分の限界(無知)については謙虚でありたい。独善的にならぬよう心がけること。